プロと素人の違いは経験の差
このような質問がありました。
たしかにプロと素人の実力の差はありますが、それは才能や霊感の差ではなく経験の差です。
タロットカード占いにおいて重要なのはカードの意味を読み取る力、すなわちリーディング能力です。イマジネーションや直感を働かせると共に経験の積み重ねが物を言います。
プロの方は相談者を相手に何十回何百回と毎日占いを行っているので当然経験豊富と言えます。アマチュア(素人)の方と比べるとその差は歴然。そういった意味では両者に違いがあると言ってよいでしょう。
カードには気持ちが表れる
以前に タロットカードで自分を占うときの注意 として、自分に都合良く解釈してしまったり、反対に消極的に解釈してしまうと正確な占いができないと説明しました。客観的に占うことが大切だ、と。
この質問者さんの場合も同じで、悲観的な気持ちが強すぎてネガティブに解釈してしまっていると考えられます。
例えば 死神のカード は終わりを意味しています。しかし必ずしも失敗に終わるというわけではありません。今の状況に見切りをつけて新しい世界に飛び立つという意味もあります。
質問者さんはこのカードで恋愛を終わらせないといけないと解釈していますが私は別の解釈です。悲観的になっている自分とはここで別れて、新しい自分に生まれ変わって恋愛を始めるべきだと読み取ります。
塔のカード もそうです。2人の恋仲の壁となって立ち塞がっているのは「どうせ無理だ」という消極的な気持ちだと解釈できます。
たしかに死神と塔は悪いイメージを持つカードです。悪い結果に受け取ってしまうのは分かります。しかしこのカードが表しているのは状態であり結果ではありません。悪い状態を改善できれば良い結果になることを示しています。
質問者さんのネガティブな気持ちを打ち消すために少々偏ったリーディングをしてしまったかもしれません。
ニュートラルな気持ちで占う
プロの占い師さんでも自分の事を占うのは難しいといいます。人間ですから願望を持ってしまうのは当然です。腕に自信がある人ほど悪い結果が見えた時に最悪の状況を想像してしまいますからね。
自分占いでは心をニュートラルな状態にできるかが鍵となります。プロと素人に差はありません。どれだけ客観的になれるかです。
私が自分占いをするときは、私と同じ悩みを持った他人を占ってあげていると考えながら行っています。あくまで私のやり方ですので万人にオススメはできません。自分なりの方法を自分で編み出してみてください。それがタロットカード上達への近道です。